思い出の昭和、そして上月町
●検索サイト等、他のリンクをたどってこのページに直接こられた方はココをクリックしてください。

(第61話)おもちゃの代表はやはり鉄砲

<<2008.03.20記>>
昭和30年代に小学生の低学年を過ごした頃、おもちゃとしてはどんなものがあったか。
さよひめ祭りの時には鉄砲を買ってもらっていた記憶がある。ピストルでは無い、鉄砲といわなくてはならない・・・というかそうなのだ。鉄砲を買ってもらっていた記憶があるのだ。
銀玉鉄砲であります。引き金を引くと中のバネのちからで「ビョン、ビョン」という鉄砲とは似ても似つかぬ間抜けな音を立てながら、鉄砲の中に入れておいた銀玉が飛び出すあれですわ。鉄砲の素材はプラスチックだったと思います。
この銀玉は撃った後できるだけ玉を回収しておくのですが、それだって限界があります。いつかはなくなってしまうのです。だからといって新しくその銀玉を買ったことは無かったです。銀玉の代わりに庭にある南天の実を使って、そのうちにその鉄砲本体も壊れて、ちょうどだったよう気がします。
その次に買ってもらっていた鉄砲は火薬式であります。火薬が「パン!」と音を立てるのですからなかなかカッコよいのです。この火薬式には大きく2通りのものがありました。
ひとつは巻き紙になっていて、その紙自体にある一定の間隔で火薬が仕込まれているものでした。巻き紙式によって火薬が順次繰り出されるので連発が可能でした。
このピストルの素材はブリキだったと思います。
時代は逆行しますが、というか並行して売っていたと思いますが、平板状に並べられた火薬を一発分ずつ切り取って、装填して音をだすピストルもありました。こちらは一個あたりの火薬の量が多く、よりいっそうしびれる音を出していてくれた記憶があります。巻紙式連発の音は少し音がやさしいのでした。
いずれにせよ、当時の小学生にとってその火薬の香りは魅惑的なものであったことは間違いない。
私がもっと幼かった頃に買ってもらった鉄砲の記憶は、発火石が使われているものです。
これは引き金を引くと「バリバリバリ」という何かが回転する音とともに、発火石と発火やすりがこすれて、バチバチバチと火花がでるものでありました。
それは鉄砲という範疇ではありましたが、ピストル的なものでは無く、SFチックなカラーリングが施されたショットガンサイズだったと思います。筐体はプラスチックだったような気がします。いや、ブリキであったかもしれません。
ま、いずれにせよ筐体の真ん中より少し前方に透明なプラスチックの部分があって、そこで発火石の火花が見えるようになっていたと思います。何せ40年以上も前のことですので、正確なことは思いさせないです。
田舎のことでもあり、そんな鉄砲は日常的に近所のおもちゃ屋さんで買うという習慣もあるはずが無く、さよ姫祭りだとか、地元の八幡さんの秋祭りの露天でしか買ってもらったことしか思い出せないです。
All rights reserved by AL-Works
kozuki-town Sayo-gun Hyogo-pref. Japan