思い出の昭和、そして上月町
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(第50話)C-C-C

<<2007.3.14記>>
1968年の夏は熱かった、暑かったではなく熱かったです。ザ・タイガースが「C-C-C」というシングルをヒットさせていたからです。最近、あるサイトで読んだのですが、この曲自体は本人たちにとってあまり面白くないものであったらしいです。
が、なんにせよの大ヒットでした。シャボン玉ホリデーでも歌っているのをよく見ました。そしてそのまま「シーシーシー」と歌いながら私は遊んでいたのですよ。
この曲の始まりは岸部修のベースから始まります。残念ながら当時の僕たち少年はそのベースが聞こえるような再生装置はもっていなかった!
しかし、たびたびこのコーナーに登場する近所のお兄さんの家にあるトランジスタラジオは、少しだけそのベースを聞かせてくれたのです。
ラジオからその曲の紹介があり、今まさにレコードが流れるその瞬間、そのお兄さんは僕たちに「しー!」と言って黙らせるのです。
何のためかと言うと、その「C-C-C」の冒頭のベースを聴くためです。
「な?な?きこえるやろ?」とお兄さんは興奮して僕たちに言うのですが、残念ながらそのトランジスタラジオから流れてくるベースの音は「ブンブンブンブン」では無く「プンプンプンプン」と全く低いところが聞こえない、なんとも情けないベースの音でした。
それでも僕たちは「かっこいー」と聴きほれていたものです。
数年後、何とか最低限度その程度の低音が聞こえる再生装置が手に入り、普通にベースらしい音で聴くことが出来るようになりました。
そして今夜、そんなことを思い出しながらSDカードに入れた「C-C-C」をデジタル再生しているのですから、面白いものです。
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