思い出の昭和、そして上月町
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(第24話)昔のテレビ

私が子供のころのテレビ放送はなかなか味がありました。アニメなんか絵(画面)と音声がだんだんとずれていくというようなことはしょっちゅうありまして、そのずれが相当にひどくなってきたころに「少しお待ちください」という画面に切り替わって実際に待たされました。
そのあと、絵と音声が合って放送続行です(^^;
こういったことは洋画でもありました。というか吹き替えのもの全般にあったと思います。昼間のドラマなんか突然に「少しお待ちください」が出たり・・・。たぶん放送機材のトラブルだと思うのですが、現在の放送ではめったにそのようなことに遭遇することはなくなりました。でも最近一度だけ「少しお待ちください」画面に遭遇しました。そのときは明らかにコマーシャル送出機器のトラブルっぽかったです。
さらに私が小学3年から4年生あたりだったと思うのですが、当時はまだまだ生放送のドラマがありました。現在のようにビデオ撮りではなく本当に生でドラマを放送するのです。
たしかNHKだったと思うのですが、夏の暑い夜、怪談ものをやっていました。子供のときだったので話の内容は全然覚えていませんが、時代劇でありいかにも作り物の火の玉が墓地のあたりをふわふわと・・・・。
しかし子供ながらに笑えたのはその火の玉の出来の悪さです。火のついた紙をわっかにしたものを糸でつるしていたのがくっきりと映っていて「なんじゃこりゃ」と思ったものです。
しかしもっと笑ってしまったのがその後のことです。NHKといえども夏の暑いスタジオにはいろいろ虫も闖入しますわなあ・・・
やがて観ている画面の右半分に蛾の影が延々と映り始めたのです。
そうです、蛾がテレビカメラのレンズに止まったのです。その様子は場面が切り替わるまで延々と映っていました。
今から考えると当時はまだまだ手作業でいかにも生身の人間がテレビを放送していたなあ・・・と変な感心をしてしまう今日この頃です。
<<2005.10.14記>>
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